モロッコ遊牧民探訪記

遊牧民との生活。ロバとの旅の記録

放牧の風景

 遊牧民との暮らしは、透明感に満ちていた。標高1850メートルの頂上付近にあるここでは、流れる雲と広大な青空を我がものにできる。中でも放牧の風景は美しい。私たち以外には誰もいない岩山を尾根伝いにゆっくりと歩く。お昼になると、お茶をつくり、パンとナツメヤシの実をかじる。すがすがしい空気があった。

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石を投げて羊を誘導するアビシャ

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好物の草を食む羊。アズキニと呼ばれる薬草で香りがよくお茶にも使われる

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放牧地からティスギ村を望む。標高差は約300メートル

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少し登ればティネリールの町まで見渡せる

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雲一つない青空のもと、放牧に出るイハルフ(右)とアビシャ