モロッコ遊牧民探訪記

遊牧民との生活。ロバとの旅の記録

毎日ロバと歩いてます

報告が遅くなりましたが、2/26にイラン入りし、毎日ロバと歩いています。3ヶ月を見込んでます。ツイッター@taromar_u でつぶやいてます。以上、取り急ぎ。

出発はまだ

前回の記事で、「いよいよ年内に出発」と予告したのですが、結局、寸前のところで諦めました。大みそかに出国する予定でしたが、12月24日ごろにイラン大使館から個別に連絡がありまして。「本国でオミクロン感染者が出たため、外国人はしばらく入国でき…

年内にイランへ出発します

退職届を出し終え、会社員生活も残り1週間となりました。先週、イランのビザを申請しました。発給され次第、12月下旬ごろの航空券を買うつもりです(12/2→ビザGETしました!) しかし、ここに来てまさかのコロナ変異株。果たして無事に出国できるのか…。…

いよいよか

今もこのブログを訪れてくれている皆さん、ありがとうございます。 約10カ月ぶりの更新です。 いよいよ旅立てる日がやってきそうです。 待ちに待っていたイランの観光ビザは、今月下旬、1年以上ぶりに再開。カザフスタンもビザ免除での旅行者受け入れがス…

早く出発したいが・・・

・・・結局、今年旅立つことは見送ったのだった。 出発地のトルコは、すでに自由に旅行ができる。けれどイランはツーリストビザの発行を中断しており、再開の気配がない。一方、ウズベキスタンはもう旅行できそうだ。もしかしたら、行ってみたらどこも案外旅…

出発はトルコ

最近暇です。 去年の秋ごろから、今時期に旅するつもりで生きてきたので、張り合いがないというか。テレワークと言いつつ、自宅で世界地図や海外ニュースを眺めて過ごす日々。無為に過ごすのも嫌いではないんですが、見通しが立たないとあまりに漠然と月日が…

私のロバは元気だろうか

モロッコで一緒に旅したロバは元気だろうかと、ふとした折に考える。 あのロバは、旅の終わりに、トドラ渓谷に住む遊牧民のアハマド一家にプレゼントした。アハマド一家とは、以前に1カ月以上、居候させてもらった縁がある。 プレゼントしたといっても、ア…

ベルベル人のドキュメンタリー

モロッコの山奥を舞台にしたドキュメンタリー「House in the fields」を見た。ベルベル人の少女カディジャの姉ファティマが婚約し、カサブランカに行ってしまうまでの村の様子を描いている。 ファティマは結婚式当日まで、婚約している夫と言葉を交わしたこ…

旅立てず

一体、世界はどうなってしまうのか…。 新型コロナウイルスの影響で、これから旅立とうとしているエリアが国境を閉じたまま。出発の時期が決められない。モロッコでゲストハウスを営む典子さんは、ちょうどインドを旅行中に、モロッコが海外からの出入国を制…

ルート候補

6月ごろに出発しようと思っているが、新型コロナウイルスの今後の見通しが分からず、遅れるかもしれない。専門家によっては夏まで続くとか。予定ルートのイランに関しては周辺国が国境を閉鎖しているみたいなので、旅への影響は必至だ。 ルートを見直してい…

春に出発予定

今度はアジアを旅する、という考えは自分の中で固まりつつある。中国の西端カシュガルでロバを買い、トルコまで歩く計画だ。すでに会社の何人かには伝えた。最初に話をした先輩は、私の話を聞くと、「ブハハハハ」と豪快に笑ってくれた。よっぽどおかしかっ…

モロッコで買ったiPhone6が壊れた

iPhone6の電源がつかなくなった…。 こいつは今年2月ごろにモロッコ・マラケシュで購入した。16GBで、言い値2万円を1万2000円くらいに値切って買った。きれいな状態だったし、バッテリーも90%くらいあったので、気に入っていた。 最初は水没か?…

ロバ旅、再び

4月から働き始めました。ところが、最近、もう一度、長い旅をしようかなあという思いが静かに湧いてきています。今度の旅は、イスタンブールから韓国まで。もちろんロバと徒歩で。はじめは、会社と相談しながら、毎年一カ月くらい休みを取って、少しずつと…

写真で振り返る

写真を整理しながら、旅のことを振り返った。今回旅を始めて4週間でカメラを強盗されたわけだが、実は、犯人二人が帰るとき、(首を絞められていたので)意識がもうろうとしながらも、「カードだけは返してくれ。大切なものだから」と声を振り絞ったところ…

帰国しました

今月中旬、ぶじに帰国しました。 前に、遊牧民やロバ旅について、帰国後くわしく報告すると書きましたが、それは今すぐには難しそう。実はいま、この二つを題材に文章を書いています。もともとそんな野望は微塵もなかったんですが、アハマドにロバをプレゼン…

モロッコの首都

カサブランカやマラケシュは知っていても、ラバトは聞いたことがないという人は多いだろう。ラバトはモロッコの首都である。しかし、人口規模的には国内7位くらい、地理的にも中途半端な場所に位置し、「地球の歩き方」には中ごろになってようやく登場する…

「戦禍のアフガニスタンを犬と歩く」を読む

今回、モロッコではひたすらダラダラしようと思っていたので、日本の実家からモロッコに宛てて本を何冊か送ってもらっていた。そのうちの一冊が英国人ローリー・スチュワート氏の「戦禍のアフガニスタンを犬と歩く」。これがすごく面白い本だった。 www.amaz…

アトラスの最奥部

この冬のモロッコはやはり暖冬のようで、まだ一月末だというのに、アーモンドのピンクの花が満開に咲いていた。 先月28日、ハンガリーのブダペストからマラケシュへと飛んだ。そして私のパスポートには四つ目となる入国スタンプが押された。入国審査では、…

喧騒のマラケシュ

マラケシュにくるたび、私はいつも別の国にきたかのような錯覚に陥る。フナ広場の喧騒、溢れんばかりの観光客、充満する排気ガス・・・。初めてこの町に来たときから、この町がいっこうに好きになれない。 スーク(市場)の狭い道には大勢のバイクが行き交う。…

旅を終える

今回はとりあえず報告だけ。あれから、ジョンダルミの署長に直談判しに行った。いくつか条件はつけられたものの、なんとか登山許可を得ることができた。その後、遊牧民家族と一週間共に過ごし、今日山を下りてきた。ロバも喜んで引き取ってくれた。 (私のロ…

最後のピンチ

遊牧民の友人にロバを託し、旅を終えるはずだった。なのに、彼らに会いに行くことができない。 トドラ渓谷に到着して四日目、私はいよいよ遊牧民がすむ岩山を登ることにした。彼らの家はここからロバ道を二時間ほど登ったところにある。宿の前で荷積みをして…

トドラ到着

無事、大西洋まで辿り着き、アトラスの旅は終わった。その後、車を何台も乗り継ぎ、三日前、一年ぶりにトドラ渓谷に帰ってきた。ロバを運ぶとなると通常、数万円はかかるはずだが、驚くべきことに、車はすべて警察が無料で手配してくれた。 今年一月から三月…

殺害事件に思う

18日未明にアトラス山中で北欧ツーリスト二人が殺害された事件で、19日までに容疑者四人が逮捕された。私も二ヶ月以上、アトラスを単独で旅し、被害者と同じくテントの中で寝ていたところを強盗犯に襲われた経緯があるので、とても他人事とは思えず、ここ数…

北欧の女性旅行者が殺害されたらしい

2018年12月中旬、トドラ渓谷でゲストハウスを営む日本人・三原典子さんから驚くべきメールが届いていた。私はその時、モロッコ南西部アガディールにいた。 昨日 イムリルでノールウエイの女子学生ふたりが多分テントを張って寝ていたところ襲われて殺…

アトラスの終点

12/13 ついにティズニットに到着した。この町はアンチアトラス山脈の西の終点、つまり旅の終着点だ。ミデルトから歩いた総距離は1400キロくらいだろうか。これまで視線の先には必ず山があったので、今日は変な気分だった。目の前にあるのは平坦な荒野だった…

トラディショナル・ハウス

12/6 タフロウト この日はロバの鞍を修理するため町に出かけた。町中をロバと歩くと注目を浴びるため気が進まないが、鞍は8kgくらいある。ロバに乗せて行った。ロバはこの二日間、木に繋ぎぱなしだったので、久しぶりの散歩に少しはしゃいでるように見えた。…

ロバを洗う

12/3-4 アンチアトラスの中心地、タフロウトに到着しました。緊急で寄ったマラケシュを除けば、出発地のミデルト以来の大きな町。カフェやレストラン、土産物屋もたくさんあり、やっぱり町は楽しい。 タフロウトにはキャンピングカーでやってくるヨーロピア…

被害は防げたのか

あの強盗被害は防げたのか。私の行動に間違いはなかったのか。今後、海外で野宿を伴う旅を考えている人にも参考になるように、私の考えをまとめておきたい。 被害にあった後、旅慣れた友人からは「荷物を見せるなんて警戒心が足りない」と言われた。これには…

犯人発見?

◻︎トゥルエットを出発した翌日はあられ混じりの雨だった。雨宿りでカフェに立ち寄り、マラケシュで新しく買ったiPhoneを開くと、アップルから一通のメールが届いていた。5日前に盗まれたipadの居場所が分かったという内容だった。◻︎私は電子機器に疎いため詳…

再出発

マラケシュに来るのは今回が3回目だ。銀行で金を下ろし、少し街をぶらついてみた。定宿にしている安宿や足繁く通った飯屋、スーク(市場)の連中の顔ぶれ、「アッラー」と叫びながら物乞いする盲人…何もかも初めてこの町に来たときと変わらない。おそらくこの…